持続可能な未持続可能な未来を実現するための 大胆なリーダーシップ C-suite barometer(経営幹部に対する意識調査):outlook 2023
Mazarsが実施したC-suite barometer 2023(経営幹部に対する意識調査)によると、インフレや経済不安、エネルギー価格の高騰、戦争や地政学的緊張など、過去1年間の重大な課題を認識しつつも、リーダーたちは2023年に向けて士気を高め、前向きな展望を持っていることがわかりました。テクノロジーとサステナビリティは、今後3~5年間の戦略上の優先事項の上位2項目として注目を浴びており、経営幹部は自社のビジネスを未来につなげるためにこれらの分野に投資しています。
私たちの調査によって以下のことが明らかになりました。
- さまざまな課題が発生しても前向きな姿勢を持続:経済の不安定さ、エネルギー価格の上昇、地政学的緊張にもかかわらず、ほとんどの経営幹部は将来の成長について肯定的に考えています。86%の経営幹部が2023年の成長について前向きな展望を持っています。
- 企業に影響を与える2023年の動向:今年、企業に最も大きな影響を与えると予想される外部動向は、インフレや生活費の上昇を含む経済動向、エネルギー価格やエネルギー不足、新しいテクノロジーの出現です。
- 動向に対応する自信:Mazars自信指標(Mazars Confidence Index)によると、全体的な自信は昨年をわずかに下回るものの、2020年の調査時よりは高くなっています。リーダーたちが最も自信を持っているのは、新しいテクノロジーの管理能力であり(非常に自信を持っているのは54%)、最も自信が不足しているのは地政学的不安定さへの対応(非常に自信を持っているのは23%)、次にエネルギー価格/不足(27%)、人材不足(32%)、経済動向(33%)への対応と続きます。これらは企業の成長への主な障壁になるとも考えられています。
- デジタル世界の受容:企業のIT/テクノロジーの変革は、今後3~5年間にわたってリーダーたちにとって戦略上の最優先事項となっています。新しいテクノロジーの出現は、企業に大きな影響を与えると予想されており、リーダーたちは、人工知能、自動化、ビッグデータ、Web3などのテクノロジーの重要性を認識しています。日々、サイバー脅威に晒されている現状ですが、リーダーたちは各自のデータが保護されていると確信しています。
- 持続可能な未来への投資:サステナビリティ戦略の策定または見直しは、今後3〜5年間の戦略上の優先事項のリストの2番目に位置するものであり、3分の2以上(68%)が、来年はサステナビリティへの投資を増やす予定であると回答しており、経営幹部の課題としてESGが重要であることを物語っています。ほとんどの企業(65%)がサステナビリティレポートを作成していますが、データの品質と追跡が課題であることを認めており、新しいESGレポート作成要件に対する準備が完全に整っていると回答した企業はわずか3分の1(36%)でした。
- 多様性および人材の重要性の認識:リーダーたちの4分の1が、人材獲得・維持に関する戦略の策定または見直しを戦略上の優先事項としており、約3分の1(28%)が、熟練した労働力を獲得できないことは、自社の成長への障壁であると認識しています。多様な労働力の重要性は認識されているものの、多くの企業で真の公平性は確保されておらず、トップの意思決定者層のジェンダー多様性という点では進展がほとんどありません。
2022年第4四半期に実施されたMazars C-suite barometer 2023(経営幹部に対する意識調査)は、世界27カ国800人以上の経営幹部からのインサイトに基づき、彼らが直面している機会や課題を把握するためのものです。
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